バネ下重量の軽量化で「乗り心地」は良くなるのか?
個人的な回答は
改善したい「乗り心地」の定義次第です。
元も子もありませんが、私は以下の通り「改善した」と感じています。
実際に試したクルマ
概要
- 0-100km/h 4.9秒 のそこそこスポーティなモデル
- 足回りはやや硬め(ダンピングコントロールなし)
- 走行距離 20,000km程度(各所のあたりつけ済み)
- MCBやボディ補強パーツ類を装着済み
改善したかった「乗り心地」
以下のような場所を走行した際に生じる「不快な重い突き上げ」を改善したい。
- 駐車場に設置された「バンプ」
- 私有地から公道に出る際の段差
- 高速道路の劣化した大きな繋ぎ目や凸凹
下腹部にドスンと面で打撃を受けるような、重い突き上げを改善したいという感じです。
試したこと
以下をそれぞれの効果がわかるように日を空けて実施しました。
- 鍛造ホイールに交換
- 前輪ディスクローターの交換
- 後輪ディスクローターの交換
コストを抑えるためにディスクローターは個人輸入しています。
1. 鍛造ホイールに交換
ホイール1本あたりの重さは以下の通り。
1本あたり 2.35kg * 4本 で合計 9.4kg の軽量化。
タイヤはそのまま組み替え。空気圧は同じに。
効果
- 重い突き上げは劇的に改善
- 直進安定性などに悪影響は感じず
- ロードノイズもさしたる変化なし
「もっと早く交換しておけばよかった」と思うくらい良いことずくめでした。
厳密に測定するとロードノイズは増えているかもしれませんが、突き上げの改善レベルに比べれば「誤差」や「慣れ」の範囲内といったところです。
劇的な改善効果がありつつ、さしたるデメリットも感じなかったことで「もっと軽量化したらどうなるかな?」という気持ちが湧いてきました。
2. 前輪ディスクローターの交換
ローター1枚あたりの重さは以下の通り。
1枚あたり 0.95kg * 2枚 で合計 1.9kg の軽量化。
メーカー純正2ピースフローティングドリルドローター。イギリスから輸入。
効果
- ホイール交換に比べると体感は少ないが前輪の突き上げは更に改善
- 悪影響は感じず
- 後輪が気になるようになった(前輪との対比で)
こちらも基本良いことずくめなのですが、前輪側が良くなっただけに後輪側の突き上げに意識が向くようになりました。
3. 後輪ディスクローターの交換
ローター1枚あたりの重さは以下の通り。
1枚あたり 0.90kg * 2枚 で合計 1.8kg の軽量化。
2ピースセミフローティングスロットローター。アメリカから輸入。DIY交換。
効果
- ホイール交換に比べると体感は少ないが後輪の突き上げは更に改善
- 悪影響は感じず
- 前後バランスに満足できるようになった
こちらも良いことずくめの結果になりました。
結論
改善したい「乗り心地」が「不快な重い突き上げ」であった自車の場合は、バネ下重量の軽量化(合計 13.1kg)で劇的な改善を得られました。
その他の影響としては「路面の状況(うねり等)を少し拾いやすくなったかな?」と意識しながら運転すれば「そう思わなくもないが以前はどうだったかな?」という感覚です。
これについては、そこそこスポーティなモデルということもあって違和感もなく、総じてとても満足度の高い結果になりました。
最後に
この記事のインプレッションが自分の感覚に近いと感じましたので参考までに。